平壌~瀋陽、列車の旅(その3)

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丹東を18時31分(中国時間)に発車した列車は、途中鳳凰城と本渓に停車し、瀋陽には22時09分に到着する。

丹東発車後、しばらくして夕食をとりに食堂車に向かった。現在でも中国の中長距離列車には食堂車が連結されており、温かい食事を取ることができる。国際列車は国内列車に併結されているが、食堂車は国内列車と国際列車の境界ではなく、国内列車の座席車と寝台車の境界に位置している。そのために、国際列車から食堂車に行くためには、国内列車の2等座席車(硬座車)を5両分歩いていかなければならない。

さらに、硬座車の乗客が国際列車に入り込まないように、国際列車と国内列車の境界の扉が施錠されている。仕方がないので、乗務員を呼びに行き、扉を開けてもらう。「帰ってくるときには、扉をたたけば開けてやる」というので、少々不安になりつつも空腹に負けて食堂車に向かう(なぜ不安かというと、以前ロシアの車両が併結されているときに同じように食堂車に行き、その帰りに通せんぼを食らったことがあるからだ)。

丹東~北京を結ぶK28急行列車の食堂車は北京の列車段(運転所)が担当している。そのため、料理は北京風だ。エビと卵とキュウリの炒め物(木須蝦仁)とタマネギと牛肉の炒め物、ご飯・スープセット、ビールを注文する。しめて65元。肉や野菜の味は、朝鮮の方が濃かったような気がした。でも、久しぶりの中華料理なので、美味しくいただいた。

列車はほぼ定刻に瀋陽駅に到着した。列車はこれから北京まで走り続けるが、筆者は瀋陽で列車とはお別れだ。雪が降りしきる中、まだ低床式の瀋陽駅のホームに降り立った。

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