2007年3月アーカイブ

平壌の夜

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2007年3月6日~15日まで訪朝した。今回の滞在で感じたのは、平壌の夜が明るくなってきているということだった。2005年~06年にかけて、平壌では白熱電球を電球口金で利用できる蛍光灯(コンパクト型というそうだ)に交換する動きが加速化した。2006年3月に訪朝したときには、場所によって異なるが、夜景を見ると白熱電球と蛍光灯が半々くらいであったが、今回はほぼ100%蛍光灯になっていた。

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中国でよく利用されているカード型積算電力計の導入が進められており、経済学者とのインタビューでは、1戸あたり月200~300KWhの電力使用基準が定められているとのことだった。

電力事情は徐々によくなってきてはいるが、電力の品質という点ではまだ問題があるようだ。朝鮮の電力は220V 60Hzのはずであるが、今回宿泊した高麗ホテルでさえ、電圧は190V前後、周波数の変動も激しかった。また、市内では配電設備の問題なのか、数分間の停電がよく起こる。

それでも、一般の電気製品は問題なく使用できるようで(コンピュータには電圧安定装置や無停電電源装置が必須だが)、現地の人々の実感としては、電力事情がかなりよくなってきていると感じているようだった。

平壌の焼き芋

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寒い平壌の冬の楽しみの一つが焼き芋だ。焼き芋の屋台は市内各所にある。値段は店によって異なるが、500グラムで100ウォン(実勢レートで4円強)と、自由価格の物価の高い平壌にあっても手頃な値段で売られている(それでも国営企業の基本給は月2000~6000ウォン程度なので、業績が給与に反映されていない業績の芳しくない企業の従業員にとっては、それほど安いとは言えないが)。

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焼き芋の屋台には、多くの人が立ち寄り、こんがりと焼けた焼き芋を買っていく。2007年3月の訪朝時に食べた焼き芋は、ふっくらして美味しかった。日本の品種とは異なり、甘みよりもデンプン質が強い素朴な味だった。

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市内に焼き芋の屋台がたくさんあるが、どこの屋台が人気があるのかはわからなかった。秋から冬にかけて平壌を訪れた時には、ぜひ食べ比べをしてみたいと思った。

2007年3月6日〜15日、朝鮮を訪問した。今回は時間に若干余裕があったので、時々散歩をする機会があった。散歩といっても、ホテルの周りを歩いたり、夕食を食べにホテルを抜け出したり、訪問先からホテルまで歩いて帰ったりするだけなので、長くても1時間ほどの行程だ。

今回、平壌の街を歩いて感じたのは、街の雰囲気が何となく明るいということだった。街を行き交う人々の服は毎年カラフルになってきてはいるが、冬の間は地味なジャンパーやコートの色に支配されるので、それほど色彩を感じることはない。しかし、よく見てみると人々のジャンパーやコートが小ぎれいなことに気がついた。

今回の新発見は、地下道の中にあった。平壌の中心街の道は自動車優先で、横断歩道はほとんどなく、地下道を利用するようになっている(そういえば、1980年代までのソウルもそうだった)。これに違反すると、近くで交通整理をしている警官に警笛で注意されることになる(それでも渡る人は皆無ではない。「タルリギ(走ること)」という言葉で表現される違法横断行為は、特に警官がいない場所や時間、中心街を外れたところで多く見られる)

この地下道は、ついこの間まで電力事情が悪いこともあって、真っ暗なままであった。本当に真っ暗なので、夜などは人にぶつからないように気をつけなければならなかった。しかし、最近になって、電力不足の平壌に救世主がやってきた。それは、白色発光ダイオードだ。

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平壌市の中心部の地下道の照明はほとんどが白色発光ダイオードを利用した照明に変わっていた。白色発光ダイオードは消費電力が少ないので、夜中じゅうつけていてもそれほど電力を消費しないという利点がある。統一通り市場でも白色発光ダイオードは売られていて、1つ200ウォン(実勢レートで8.25円)だった。

電力が足りないというハンデを、ハイテク(というほどのことではないかもしれないけれど)でカバーしようという作戦、実際に夜出かけてみると、地下道の中は明るく(外が暗いのでよけい明るく感じる)、歩くのに何ら不自由はなかった。朝鮮の報道では、いろいろな変化が起こっていると報じられていたが、何気ないところでその変化を目にすることができた。

高麗航空の機内食

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2007年3月6日〜15日まで朝鮮を訪問した。今回は久しぶりに北京経由で、北京から高麗航空の平壌行きを利用した。3月6日のJS152便はツポレフ154で、それでも席は半分くらい空いていた。

飛行機は定刻を45分ほど遅れて出発した。北京首都空港は滑走路が混んでいて、離陸待ちの時間が長かった。離陸するときに出発待ちをしている飛行機を見ると、高麗航空の直後が大韓航空のソウル行き、その後ろに中国の飛行機をはさんで、次がアシアナ航空のこれまたソウル行きであった。

このところ、瀋陽〜平壌やウラジオストク〜平壌など、短距離路線しか乗っていなかったので、機内食はどんなメニューなのか内心楽しみだった。で、出てきたのは次のような料理だった。メインディッシュはカレーを抜いたカレーライスというか、シチューとご飯だった。前菜は鶏肉とキュウリの冷製、カルパス(ソーセージ)だった。前者は大変美味しかったが、後者はふにゃふにゃで今ひとつだった。

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メインディッシュの味はまぁまぁだった。飲物はリョンソンビールとサイダー、ミネラルウォーターなど。ビールは瓶ビールが積まれており、瓶からサーブされる。1999年に初めて北京〜平壌線を利用したときにも、瓶ビールを積んでいるのにびっくりしたが、現在もそれが続いているようだ。

飛行機は1時間半ほどで、平壌・順安国際空港に到着した。気温は寒波のせいで氷点下5度ほどで、とても寒かった。

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