平壌~瀋陽、列車の旅(その2)

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1990年代後半以降、長らく電力事情が悪かったことから、列車が遅れることが多かったのだが、今回はほとんど遅れずに、15時23分に新義州に到着した。いつもより揺れるなと思ったのは、速度が速いせいだった。最大で2時間程度遅れることもあっただけに、平壌~新義州間225キロの地域において全般的に電力事情が好転していることを感じた。

朝鮮側国境駅である新義州駅到着後は、約2時間半の停車時間の間に、出国審査、検疫、税関検査を車内で行う。税関検査も車内で行うため、X線検査機などは使わずに、荷物を直接開けて検査をする。この検査はかなり厳格で、列車が遅れずに到着すると余計に厳格になる。なので、列車が時刻通りに運行することは旅行者にとってありがたくもあり、また迷惑でもある。

新義州駅を出発した列車は、ゆっくりと鴨緑江にかかる橋を越え、7分程度で中国・丹東駅に到着する。到着後、同じように入国審査、検疫、税関検査を車内で行う。中国の税関検査は果物や肉類を持っていない限りほぼフリーパスで、検疫も体温を測るだけだ。いつもながら、余りの簡単さに拍子抜けしてしまう。入国審査が終わり、パスポートを入管職員が配ってくれれば列車から降りて、散歩をしてもよくなる。その後、中国側の国内列車の車両を連結する作業があり、国内列車の乗客が各々の車両に乗り込むと少しして発車となる。

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