2008年3月、開城工業地区の姿(その1)

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2008年3月3日、開城工業地区(開城工団)を訪問した。同地区は、南側からの人員も出入りする特別な地域のため、国内の他地域からの出入りには制限がある。地区の入り口で、今度は正式に地区入りのための手続を行う。ここで手続のために20分ほど待つ。

地区に入ると、昨年3月に訪問した時には建設予定とされていた技術教育センターが完成していた。基盤施設は基本的にすべて完成していると報じられていたが、実際にかなり多くの建物が完成していた。

まず、現代峨山開城事業所を訪問し、キム・チョルスン所長より地区開発の現状について説明を受けた。地区の第1段階は2008年末頃にはほぼ入居企業の工場が竣工し、生産を開始する予定であるそうだ。また、第2段階の工事についても、2007年の末頃から地質調査を中心とする基本調査に入っており、2008年4月には調査が終了するとのこと。その後、3~4カ月で設計が終了し、韓国政府との交渉の後、予算を確保した後、2008年末から工事に入る見込みでいるとのことだった。

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現代峨山事務所内にある完成予想図。ブルーが第1段階、オレンジが第2段階を示す

第2段階の150万坪(約4.96平方キロメートル)の用地を造成し、インフラ施設を完備するには、少なくとも2~3年はかかるとのことだった。150万坪すべてではなく、段階的に造成を行えば、第1段階で利用しているインフラを共用しながら、早い時期に供用開始できる部分もあるとの見込みを持っているとの説明だった。

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