2008年3月、開城工業地区の姿(その3)

| コメント(0) | トラックバック(0)

2008年3月3日、韓国国内市場向け衣料品を製造する「シンウォン」の工場を見学した。

2008kaesong_shinwon01.jpg
シンウォン開城工場

この工場は、2005年2月に生産を開始し、5つのラインで340名の労働者で操業を開始したとのこと。現在では、15のラインで北側880名、南側10名の人員を使って操業しているとのことだった。2008年2月現在で同社の韓国国内市場向け商品の14%、シンウォン全体の7%を開城で生産しているそうだ。現在の工場の敷地はモデル団地区域の2,500坪(約8,260平方メートル)だが、すでに第1段階の本団地に10,000坪(約3万3,000平方メートル)の敷地を確保済みで、2008年4月に工場建設を開始し、09年3月頃までに32ラインを持つ工場が完成する予定とのことだった。

完成後は、総人員が3,200名にまで増加する予定とのこと。すでに操業開始後3年を経過している工場だけあって、女性が9割以上を占める職場では、労働者がきびきびと働いていた。工場は全館禁煙で、建物の外にある喫煙スペース以外での喫煙は禁止されているとのことだった。その喫煙スペースで、南側と北側の労働者2名ずつが仲良く煙草を吸っているのを見た。

2005年11月にはじめて開城工業地区を訪問したときには、南北の人々の間にはまだ緊張感が残っていたように思うが、今回の訪問ではいろいろな場所で、南北の人々がリラックスした態度で接しているのが印象的だった。

2008kaesong_shinwon02.jpg
シンウォン開城工場の自転車置き場と労働者の通勤用自転車

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.asianlaw.jp/mt/mt-tb.cgi/36

コメントする